りんけんバンド 
カラハーイ・ライブ最高でしたね。 りんけんバンドは、毎日やっているわけではないので、インターネットで予約して、それに合わせて飛行機を取って行きました。 まさに男性的で勇壮なエイサーが踊られ、それに天上の歌声：上原知子が唄うのですから、こたえらんねえ。これぞ、現代「オキナワンポップ」ですね。 なんちゅうか、生命感が満ち溢れているんですな。男性陣の躍動感と上原知子の神々しさが融合して見事なステージになっているんですよ。ほんと楽しませてくれます。 このバンドの衣装などヴィジュアル面は、上原知子が創っているんだってね。すごいなあ。 ぜひ皆さんも一度ライブを聞いてください。とりこになること間違いないですよ。 詳しくは、照屋林賢プロデュース事業の総合サイトをご覧ください。スケジュール等詳しく載っています。 それから、映画も見ました。青山真治監督の「あじまぁのウタ」です。りんけんバンドの“歌姫”上原知子をフィーチャーした音楽映画ですが、ドキュメンタリーと音楽映像が合体して、実におもしろいです。特に上原知子が変身していくところが見ものですよ。 これは、ＤＶＤで発売されます。【なんくるムービー「あじまぁのウタ 上原知子−天上の声」】必見ですよ！ りんけんバンドのこれ一枚！おすすめのＣＤとなりますと、やっぱり、上原知子の唄がたっぷり聴ける『あじまぁのウタ』になりますのう。映画のサウンドトラック版ですが、ボーナストラックでアカペラの仲島節等も収録されており上原知子のベスト版ともなっています。 映画を見てこのＣＤを買うことをおすすめします。絶対損はないですよ。 内容は以下のとおりです。 （１）里や糸ぬ上 （２）織りなす日々 （３）小夏 （４）仲島節〜かいされ （５）浦風 （６）いちゃいぶさ （７）肝にかかてぃ （８）ふなやれ （９）石川 金武 辺野古 （１０）乾杯さびら〜ありがとう （１１）嘉手久〜唐船どーいー （１２）黄金三星 （１３）仲島節 この中では、「ふなやれ」（作詞：桑江良美、作曲：照屋林賢）が素晴らしい。 「〜ミケーン、タケーン又とぅけーてぃ〜」海の航海の情景が浮かび上がってきますねえ。 それから「黄金三星（くがにみちぶし）」（作詞：照屋林助、作曲：照屋林賢）は名曲ですね。上原知子の声が天に届くような響きで伝わってきます。ステージファイナルとしてもふさわしい曲です。 個人的に一番好きなのは「小夏（くなち）」（作詞：名嘉睦捻、作曲：照屋林賢）ですな。上原知子のソロアルバムの表題ともなったこの曲は、バランスが非常によく、上原知子の魅力が生きていますね。最後の「真白〜雲立〜」というところが決まっています。 りんけんバンドがこれからどのように進化していくのか、非常に興味があるところです。 （２００３．１２．３１） 
２００５年は、りんけんバンドを何度も見ることができそうです。 少なくとも沖縄で１回、大阪でブルーノートと琉球フェスティバルの２回。あと ひょっとして１回。非常に嬉しいなあ。 そこで今回は、大阪ブルーノートのステージの印象を書いてみます。 創造する沖縄音楽の素晴らしさが伝わってくる、さすがりんけんバンドといえる ものでしたねえ。 男性陣も活力が衰えてないねえ。エイサー太鼓出身の３人の呼吸はぴったり、一 糸乱れぬ演奏は見事。 このグループは何歳まで頑張るんだろう。沖縄のローリングストーンズかな。 上原知子は、ますます声に磨きがかかってきたよ。沖縄の唄者は年齢を重ねるご とに味わいを増すというが、上原知子は、まさにそのとおりですね。 太い声ですが、高くて神々しく、クラシカルでありながら情緒感もあります。 独 特の発声法からくるのだろうか、奇跡の音色とでも表現したくなる美声ですね。聞 く者を陶然とさせます。天上の歌声というキャッチフレーズは嘘じゃありません。 もっともっと、上原知子の歌を聞きたいと思っているところで、いつもステージ が終わり、飢餓感が増すという憎い演出です。最後の「黄金三星」を聞きながら、私はひと すじの涙を流しました。 りんけんバンドを何度も聞いて思うのは、他の沖縄音楽家に比べて、はるかにリ ズム感とスピード感があるということですねえ。ステージを狭しと跳ね回る男性陣 達。その中で、上原知子の歌が、ピタリと引き締める役割を果たしており、非常 にバランスが良い。 この沖縄風でありながら、ビートあふれるりんけんバンドの音楽は、ひょっとし てコザのアメリカ音楽の影響もあるんじゃないかと思っています。照屋林賢の三線 がエレキギターに聞こえる場面もありますからね。 ところで、大阪ブルーノートでチケット待ちの行列に並んでいたら、照屋林賢さ んが、その待っている客全員に、わざわざ挨拶に出て来られました。デジタル一眼 レフをぶら下げて行列の写真を撮っていました。で、私も被写体におさまりました 。どこかに載るのかなあ。（笑） （２００５．５．１６） つづく |
